心理学実験1「情報伝達」の巻
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専門科目 心理と教育コース
心理学実験1
日本心理学会認定心理士 資格取得対応科目 c基本主題
‐管理者からの受講評価‐
履修選択してよかったか ★★★★★
管理者視点の難易度 ★★☆☆☆
【授業内容】
心理学の基礎的実験を4種目行います。学生の皆さんには、実験者および被験者として実験に参加して、それらの結果をレポートにまとめてもらいます。
なお、4つの実験には全て参加して、全ての実験についてのレポートを書かなければなりませんから、8回全てに出席する必要があります。【授業テーマ】
第1回 心理学実験の概論
第2回 実験1:集中学習・分散学習
第3回 実験1のデータ処理
第4回 実験2:対人魅力(態度の類似性と相補性)
第5回 実験3:ミュラーリヤー錯視
第6回 実験4:情報伝達(バートレットの系列的再生)
第7回 レポートの書き方の説明
第8回 まとめ【学生へのメッセージ】
実験や結果のまとめ、レポート作成にパソコンを使いますので、パソコン操作の経験があることが望ましいと思います。
また、学生同士でペアあるいはグループを組んで実験を行う機会があります。【受講者が当日用意するもの】
筆記用具(鉛筆とペン)、USBメモリ(WordとExcelのデータの保存用)
出典 放送大学面接時間時間割表東関東学習センター版
心理学実験1の面接授業レポートです。
場 所:東京文教学習センター
受講日:2014年11月13日-14日
講 師:内田 洋子(放送大学 非常勤講師)
情報伝達実験
文教学習センターで行われた心理学実験1では、実験結果をまとめ考察、そして実験レポート提出で単位取得となります。
このブログでは、心理学実験1「ミュラー・リヤー実験」の巻 に続き、第二弾として心理学実験1「情報伝達」の巻としてまとめます。
今回の実験内容の情報伝達とは、子どもの頃に学校などで体験した、伝言ゲームと同等です。
列を作り、最初の人から順番に言葉やメッセージ、絵などを、人伝いに次の人、また次の人と情報を伝達していく。
最後の人では、最初に伝達した内容とどのように変わっていくのか。
あーみんなやったねー。
だれだれ君がわざと違うことを伝達した。
いや、あいつだよー。
なにいってんのわたしは、きちんと伝えたよ。いい加減にして~。
最後まで同じ内容を伝達するのは、難しいですよね。
心理学実験1「情報伝達」では、情報伝達を分析していきました。
どのように人は、情報を認知するのか、その認知は確かなのか、どの部分に注目して記憶しようとするのか。
キーワードは「変容」です。
これから心理学実験を受講する方のレポート作成のヒントになれば幸いです。
ヒントですよ。なので レポートの抜粋とさせていただきます。
情報伝達実験のレポート
情報伝達実験
学籍番号 XXXーXXXXXX
放送 太郎
目的
見慣れないあいまいな図形を短時間記憶して、それを再生した場合、どのような内容が再生されるかを調べた。もし人間の記憶がコピー機や………。
目的は配布資料をまとめる
方法
実験場所日時
2014年11月13日 午後×時 放送大学文教学習センター内の講義室にて授業時におこなわれた。
実験時間はメモしておきましょう。
実験参加者
放送大学文教学習センターで「心理学実験1」を受講中の学生××名(男性×名、女性×名、平均年齢吾×歳)が授業の実験に参加した。
人数はメモしておきましょう。
器具
ストップウォッチ
用紙
鉛筆………………。
手続き
1.1グループ×人前後で行った。
2.各グループの最初の1人だけが、ある図形(線画)を10秒間見た。
3.その人は、記憶を頼りに、今見た図形を手元の紙に描いた。
4.描き終わったら、次の人に自分の描いた図を10秒間見せた。
5.同様にして最後の人まで順に、前の人の描いた図を10秒見て覚え、記憶に頼ってその図を描いた。
※時間の計測にはストップウォッチを用いた。
刺激
最初の実験参加者に提示された、エジプトのふくろうを表す象形文字を、図1に示した
図1 最初の実験参加者に提示された絵
教示
「これから、それぞれの列の最初の一人に、絵をお見せします。
2番目以降の方は、自分の番が来るまで、目を閉じて静かに待っていて下さい。
最初の人には10秒間、絵を見せますので、それをよく見て覚えて下さい。
手元の紙にその絵を思い出しながら描き、終わったら次の人にその絵を10秒間見せて下さい。
10秒経ったらその絵をしまって下さい。絵を見た人はその絵を良く覚えておいて、同じく手元の紙にその絵を思い出しながら描いて下さい。
そして同じように次の人にその絵を10秒間見せて下さい。
見せられた人は、その絵をできるだけ覚えるようにして下さい。
最初に、小さい紙を配りますので、紙の右上に自分が絵を見る順番を書いておいて下さい。
また、絵を描く時には、できるだけ太くはっきり描くようにして下さい。」
結果
著者の実験参加グループは×名であった。図1に示した絵が最初の実験参加者に提示された。
教示通りに実験を進めた。図に×~×まで順番に示す。
コピー機にて貼り付けでもいいとのことでした。(講師による)
図2 ①~③実験参加者による絵の伝達結果
図3 ④著者による絵の伝達結果
図4 ⑤以降の実験参加者による絵の伝達結果各実験参加者が、絵を提示された時に、それを何と解釈し発言したか、以下の内容であった。
① 「………….」
② 「………….憶えられなかった。」
③ 「…………….」
④ 著者「人だと考えて、頭胴体を書き始めたが書き始めて記憶が定かでなくなり、イメージで描いた」
⑤ 「…………………」
⑥ 「…………………..」
⑦ 「…………………」
考察
変容内容の特徴として指摘できることとしては、実験参加者①が「…..」と解釈し、その後、
⑦が描いた解釈は「……..」であった。見慣れないあいまいな図形を短時間記憶して、それを再生した場合には、
解釈に変化が………。
変容を生んだ原因として考えられるものとして、短期記憶が関係している。
短期記憶とは次の特徴を持っている。それは概略的には意識と同一であるといえる。
人はイメージで描かれたものを解釈する。実験ではあいまいな絵を①の…….した。
③の……..をイメージした。④の著者は人間と解釈した。意識に浮かぶイメージを描いた。
実験前にどのような意識状態であるのかは、情報伝達に影響を及ばすと考えられる。
もしも動物園や水族館などで同様な実験をしたらどうなるのか、ストレス状態の時に実験をしたら結果がでるのか、
もしも機会があれば比較検討していきたいと考えている。
参考文献
参考文献、引用文献を記載
以上 情報伝達実験の抜粋レポートでした。
放送大学 放送授業『認知心理学』とあわせて受講でより理解できると思います。
管理人がマーカーしたキーワードの中からの質問コーナー
問題:マジカルナンバーと、特に関連ある記述の番号を選んで下さい。
- 777
- 7±6個
- パチスロ
- 7±1個
- 333
- 7±2個
- 10-2個
- ロト6
- 1+1=2
※次回の面接授業カテゴリーにて正答番号公表。 次回は、心理学実験1「集中学習・分散学習」の巻です。
答えは、文末にあります。心理学実験1「集中学習・分散学習」の巻へジャンプ
前回 『コミュニケーション論』の問題
問題:自分と他者との間に保つ距離と、特に関連ある記述の番号を選んで下さい。
答え 2.個体距離
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